2026年8月27日公表の政府「月例経済報告」に基づく景気動向解説。
景気は、緩やかに回復しているが、中東情勢や自然災害の影響を注視する必要がある。
※先月の判断:「景気は、緩やかに回復しているが、中東情勢の影響を注視する必要がある。」から、「中東情勢や自然災害の影響」へと表現が変更された。
基調判断の表現が変更され、「中東情勢の影響」から「中東情勢や自然災害の影響」を注視する必要があるとの表現になった。個別14項目のうち、住宅建設(弱含み→総じて横ばい)、輸出(このところ持ち直し→持ち直し)、企業収益(改善の動きがみられる→改善している)、国内企業物価(上昇している→このところ上昇テンポが鈍化)の4項目で表現が変わった。政策面では、令和8年熊本地震について「被災者の生活となりわい支援のためのパッケージ」を速やかに実行する方針が新たに示された。2026年4-6月期の実質GDP(1次速報)は前期比0.3%増(年率1.1%増)と3四半期連続のプラス成長、名目GDPは前期比1.2%増(9四半期連続のプラス)となった。また、令和8年8月には千葉県で豪雨による農林水産業関連の被害も発生している。
| 分野 | 7月月例 | 8月月例 |
|---|---|---|
| 個人消費 | 持ち直しの動きがみられる | 持ち直しの動きがみられる |
| 設備投資 | 持ち直している | 持ち直している |
| 住宅建設 | 弱含んでいる | 総じて横ばいとなっている変更 |
| 公共投資 | 堅調に推移している | 堅調に推移している |
| 輸出 | このところ持ち直しの動きがみられる | 持ち直しの動きがみられる変更 |
| 輸入 | おおむね横ばいとなっている | おおむね横ばいとなっている |
| 貿易・サービス収支 | おおむね均衡している | おおむね均衡している |
| 生産 | 横ばいとなっている | 横ばいとなっている |
| 企業収益 | 改善の動きがみられるが、中東情勢の影響を注視する必要がある | 改善しているが、中東情勢の影響を注視する必要がある変更 |
| 業況判断 | おおむね横ばいとなっている。ただし、先行きについてはやや慎重な見方となっており、中東情勢の影響を注視する必要がある。 | おおむね横ばいとなっている。ただし、先行きについてはやや慎重な見方となっており、中東情勢の影響を注視する必要がある。 |
| 倒産件数 | おおむね横ばいとなっている | おおむね横ばいとなっている |
| 雇用情勢 | 改善の動きがみられる | 改善の動きがみられる |
| 国内企業物価 | 上昇している | このところ上昇テンポが鈍化している変更 |
| 消費者物価 | 緩やかに上昇している | 緩やかに上昇している |
公式見解
「緩やかに回復しているが、中東情勢や自然災害の影響を注視する必要がある」
2026年4-6月期の実質GDP成長率は、民間企業設備・民間住宅・民間最終消費支出・公的固定資本形成がマイナスに寄与したものの、財貨・サービスの純輸出、政府最終消費支出、民間在庫変動がプラスに寄与したことなどから、前期比0.3%増(年率1.1%増)となり、3四半期連続のプラスとなった。名目GDP成長率は前期比1.2%増(9四半期連続のプラス)。原油等の輸入価格の上昇により、海外への所得流出(交易損失)は増加傾向にある。また、令和8年熊本地震や令和8年8月千葉豪雨といった自然災害が経済活動に与える影響についても、注視する必要がある。
生活目線の解釈
持ち直しの動きがみられる(先月と変わらず)
プラス面
懸念点
企業収益:「改善の動きがみられる」から「改善している」へ表現が強まる