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20263月号2026年4月1日公開

月間経済レポート 20263月版

2026年3月27日公表の政府「月例経済報告」に基づく景気動向解説。

1. 今月のポイント

今月の基調判断(政府見解)

表現変更あり
景気は、緩やかに回復しているが、中東情勢の影響を注視する必要がある。

※先月の基調判断「景気は、米国の通商政策の影響が残るものの、緩やかに回復している。」

重要チェックポイント

個人消費
持ち直しの動きがみられる
設備投資
緩やかに持ち直している
輸出
おおむね横ばいとなっている
企業収益
米国の通商政策の影響が残るものの、改善の動きがみられる

今月のまとめ

基調判断は変更され、新たに「中東情勢」が主要リスクとして明記された。景気は回復基調を維持しているが、金融資本市場の変動の影響や米国の通商政策をめぐる動向などに注意する必要がある状況です。

月例経済報告:先月からの主要変更点

分野2月月例3月月例
個人消費持ち直しの動きがみられる持ち直しの動きがみられる
設備投資緩やかに持ち直している緩やかに持ち直している
住宅建設弱含んでいる弱含んでいる
公共投資底堅く推移している底堅く推移している
輸出おおむね横ばいとなっているおおむね横ばいとなっている
輸入おおむね横ばいとなっているおおむね横ばいとなっている
貿易・サービス収支おおむね均衡しているおおむね均衡している
生産横ばいとなっている横ばいとなっている
企業収益米国の通商政策の影響が残るものの、改善の動きがみられる米国の通商政策の影響が残るものの、改善の動きがみられる
業況判断おおむね横ばいとなっているおおむね横ばいとなっている
倒産件数増加がみられる増加がみられる
雇用情勢改善の動きがみられる改善の動きがみられる
国内企業物価緩やかに上昇している緩やかに上昇している
消費者物価このところ上昇テンポが緩やかになっているこのところ緩やかに上昇している変更

2. 景気全体の動き

公式見解

「緩やかに回復しているが、中東情勢の影響を注視する必要がある」

日本経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復が続いている。個人消費や設備投資は持ち直しの動きを維持し、企業収益も改善傾向にある。一方で、生産や輸出は横ばい圏で推移しており、力強さには欠ける状況が続いている。 こうした中、従来の米国の通商政策に加え、中東情勢が新たなリスク要因として明示されており、景気の先行きに対する不確実性は依然として高い。

生活目線の解釈

  • 景気は回復基調を維持しているが、生産や輸出が横ばいで、力強い成長には至っていない
  • 中東情勢の影響によりエネルギー価格や物流コストが変動し、今後の生活コストや企業活動に影響する可能性

3. 分野別の動き

個人消費

持ち直しの動き

プラス面

  • 雇用・所得環境の改善が消費を下支え
  • サービス消費を中心に回復基調を維持

懸念点

  • 中東情勢の影響によって起こる原油高・物価上昇による消費低迷

企業活動・設備投資

緩やかに持ち直している

  • 設備投資:緩やかに持ち直している
  • 企業収益:改善の動きがみられる
  • 生産活動:横ばいとなっている
  • 輸出:おおむね横ばい

雇用・物価

  • 雇用:改善が続き、人手不足感は高水準
  • 賃金:上昇基調を維持
  • 物価:消費者物価は緩やかに上昇

4. 金融市場の動向

株価

  • 日経平均は、58,700円台から51,500円台まで下落した後、53,700円台まで上昇した。

為替

  • 対米ドル円レート(インターバンク直物中心相場)は、156円台から158 円台まで円安方向に推移した。

金利

  • 短期金利は、無担保コールレート(オーバーナイ ト物)は、0.72%台から 0.73%台で推移。
  • 長期金利(新発10年物国債利回り)は、2.1%台から 2.2%台に上昇した。
  • 企業金融については、企業の資金繰り状況におおむね変化はみられない。
  • 社債と国債との流通利回りスプレッドは、総じて横ばいとなっている。金融機関の貸出平残(全国銀行)は、前年比4.9%増加(2月)した。
  • (※2/26~3/25の動き)

5. 政府の対応と先行きリスク

政府の対応方針

  • 「責任ある積極財政」に基づく機動的な財政運営
  • 物価高対策の継続と生活支援の実施
  • 補正予算および令和8年度予算の着実な執行
  • エネルギー価格対策(燃料油価格の激変緩和措置等)

先行きリスク要因

  • 中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇とインフレ圧力
  • 米国の通商政策をめぐる不確実性(関税・貿易摩擦)
  • 金融資本市場の変動による企業活動・家計への影響
  • 物価上昇が実質所得を下押しするリスク

出典・参考資料

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