実質GDP成長率
2026年4–6月期・前期比
3四半期連続のプラス成長
物価、賃金、成長、雇用、財政、人口。
いま起きている変化を数字から読み解き、 日本経済が向き合う課題を整理します。
このページの見方
事実
分析
選択肢
良い・悪いを先に決めず、まず現在の数字を確認します。
01 / Current position
2026年8月時点で公表されている最新データを中心に、日本経済の現在地を確認します。
実質GDP成長率
2026年4–6月期・前期比
3四半期連続のプラス成長
実質GDP
2026年4–6月期
2020年基準・年率換算ではない実額
実質賃金
2026年6月・前年比
6か月連続でプラス
消費者物価
2026年7月・生鮮食品除く(前年同月比)
物価上昇は継続
完全失業率
2026年6月・季節調整値
低い失業率が続く
※指標ごとに公表時期が異なります。最新公表値を使用しています。
The key question
日本経済は「悪い」のか。
それとも「変わり始めている」のか。
2026年は、賃金が上昇し、実質賃金もプラスに転じる一方、 個人消費や設備投資には弱さが残っています。金利も大きく変化しています。 一つの数字だけでは、現在の日本経済を判断できません。
02 / Long-term view
経済の状態を判断するとき、現在値だけでなく、過去からどの方向に動いているのかを見る必要があります。
LONG-TERM VIEW
一つの指標だけでは、日本経済の状態は判断できません。 GDP、賃金、物価、生産性、財政、人口を並べて見ることで、 経済の構造的な変化が見えてきます。
実質GDPの推移
単位:兆円
出典:内閣府「国民経済計算」
591.6兆円
2025
03 / Structural issues
個別の経済指標を、その背後にある構造的な問題と結びつけて考えます。
賃金は上昇に転じています。しかし、重要なのは名目賃金ではなく、物価を差し引いた購買力です。
実質賃金
2026年6月
+1.6%
現金給与総額
2026年6月
+3.4%
問うべきこと
賃上げを一時的な現象ではなく、持続的な所得増加にできるか。
働く人が減る社会では、単純に労働力を増やすだけでは経済規模を維持できません。
重要指標(目標)
付加価値 / 労働投入
労働生産性 +2%/年
方向性
AI・省人化・投資
上昇
問うべきこと
少ない労働力で、より大きな付加価値を生み出せる経済に変えられるか。
長期間続いた低金利環境から、物価と金利が動く経済への移行が進んでいます。
10年国債利回り
2026年8月時点
2.9%台
政策金利
2026年8月時点
1.0%
問うべきこと
家計・企業・政府が、金利上昇を前提とした経済運営に移行できるか。
財政支出による成長投資と、財政規律をどう両立するかが課題です。
債務残高対GDP比グロス(IMF)
2026年
204.4%
債務残高対GDP比ネット(IMF)
2026年
134.3%
同時に見るもの
金利 × 債務
利払い費
問うべきこと
成長のための投資を維持しながら、市場からの財政への信認を守れるか。
GDPはプラス成長を維持していますが、2026年4–6月期は個人消費と設備投資が弱含みました。
個人消費
2026年4–6月期
減少
設備投資
2026年4–6月期
−1.2%
問うべきこと
賃金上昇を消費と投資につなげ、国内需要の循環を強くできるか。
円安、エネルギー価格、米中対立、サプライチェーンなど、日本企業を取り巻く環境は変化しています。
重要テーマ
AI・半導体・観光等
高付加価値化
リスク
エネルギー・原材料
海外依存
問うべきこと
価格競争ではなく、世界から選ばれる付加価値を生み出せるか。
04 / Structure
人口、賃金、生産性、消費、財政、金利は相互につながっています。
Positive cycle
Negative cycle
だからこそ、経済政策を「減税か増税か」「給付か自己責任か」 といった一つの論点だけで判断するのではなく、成長・分配・財政・人口を同時に見る必要があります。
05 / Government
政府の役割は、経済活動そのものを代替することではありません。 民間が投資し、働き、挑戦できる環境をつくることです。
AI・ロボット・デジタル化、研究開発、インフラなど、将来の供給力を高める投資を優先する。
価格転嫁、労働移動、中小企業の生産性向上を通じて、賃上げが企業収益と両立する環境を整える。
子育て支援だけでなく、労働参加、省人化、地域構造の転換を組み合わせる。
短期的な負担軽減と、将来の成長につながる投資を分け、限られた財源を効果の高い分野へ配分する。
06 / Citizen
経済政策の責任を個人に押しつけるのではなく、 政府・企業・個人それぞれの役割を分けて考えます。
長期的な資産形成を考える
AI・デジタルなど生産性につながるスキルを身につける
政策を「給付額」だけでなく財源・効果・副作用で見る
地域・企業・政治の変化に合わせて働き方を選択する
The current position
日本経済には、人口減少、低成長、財政負担などの長期的な課題があります。 一方で、賃金上昇や雇用改善など、変化している部分もあります。 重要なのは、どちらか一方だけを見るのではなく、 データをもとに現在地を確認し、次の選択肢を考えることです。